2019年のソフトバンクワールドを紹介してくれているオンライン記事から4本ピックアップして紹介します。

孫正義氏 ソフトバンクワールド2019 基調講演

ログミーがソフトバンクワールドの基調講演の全文書き起こし紹介を行なっています(複数記事に分かれています)が、その第一回目の記事である、孫正義氏による基調講演の内容となります。「世界の未来を予言する、データという名の推奨玉」というサブタイトルの記事となっています。

人間の持っている推理する力こそが人間の進化のもっとも大きな源泉となっていて、その推論に欠かせないものとして「データ」がある、だからこそデータがこれから重要となってくるという話と冒頭でまとめています。また孫さんの講演の中で、「未来を予測する推奨玉」はまだこの世に存在しないものの、データがそれに近い存在のものとなるだろうという表現を使って進化し続ける世界の姿について語った内容を伝えてくれています。

また孫さんの講演の中では、これからは人とモノが通信でつながっていたものが、モノとモノが直接のデータのやり取りを行うようになること、通信の進歩も5Gで止まるのではなく、6G、7G、というようにさらに進化していって、データのトラフィック量も増えていく、そのように膨大に増えていくデータをAIの力を使って推論していく世界になっていくと語っていたようです。

 

SoftBank World 2019で宮内謙氏が講演、「データの活用が日本復活の鍵」

ケータイWatchのソフトバンクワールドの紹介記事です。孫正義氏の講演をまずは紹介してほかはあまり紹介もされていない記事が多い中、本記事は、ソフトバンク 代表取締役 社長執行役員兼CEOの宮内謙氏と同 副社長執行役員兼CTOの宮川潤一氏の講演内容などを取り上げてくれているものです。

宮内氏は、講演にて、これからの10年が大きな変化をもたらすだろうと語りました。

・日々、進化を続けるテクノロジーがシンクロナイズしはじめているのが現代
・キーになるテクノロジーとして5Gをとりあげる
・開発・生産コスト、マーケティング・販売はデジタル化が遅れている。
・リアルとバーチャルのデータを一元的に統合する例は、あまりない。しかしここが肝だと思う。
・一元化したデータ、そうしたテクノロジーをそれぞれの分野の詳しい人が扱うことで確実に大成功する

ソフトバンク 代表取締役 副社長執行役員 兼 CTOの宮川潤一氏は、トヨタ自動車との協業である「MONET テクノロジーズ(以下、モネ)」について語りました。課題先進国ともいわれる日本が抱える社会問題のうちのひとつが交通。過疎地域における買い物難民や高齢者の交通問題など、それらに「本気で取り組むためにトヨタ自動車とつくった会社」がモネとのこと。

各メーカーの自動車は、コンピューターなどが出す信号などの仕様が異なる。それをモネのプラットフォームの中で、翻訳しモネのプラットフォームを利用してサービスを行うサービサーが必要な地図や、ドライバーの情報などを提供するといいます。

宮川氏はHAPS(High Altitude Platform Station)についても語りました。現在、世界人口の約半分はインターネットにアクセスできておらず、アフリカなどに多いが、こうした問題を解決するためにHAPS(High Altitude Platform Station)を開発中だといいます。HAPSは成層圏を飛行し、基地局の役割を果たす。こうすることで、インフラ事情の悪い国でも上空から電波を発射することで、インターネットアクセスを提供するもの。「世界中を全部つなげてみせる」と宮川氏はいいます。

ソフトバンク デジタルトランスフォーメーション本部 本部長 河西慎太郎氏はデジタライゼーションを進める各種事業の紹介を行なってくれました。たとえば、地滑りの検知システム。昨年の西日本を中心とした豪雨での被害額は1兆940億円に登る。高周波の位相のズレを検知することで、斜面の地すべりを感知するシステムを開発。実験ではミリ単位でのズレを感知することに成功したという。

 

孫正義氏も驚いた、あと3ヶ月で世界最大のホテル王になる25歳の青年

ログミーのソフトバンクワールドの基調講演の全文書き起こし紹介記事の3本目。本記事では、世界最速で最大のホテル王にならんとするRitesh Agarwal氏の講演パートを紹介しています。

Ritesh Agarwal氏は、小規模の宿泊施設に注目したところから話を始めています。東京の浅草にいようと西日暮里にいようと、ベイズウォーターとかパディントンにいようと、世界の97パーセント以上は小さい建物。150室未満のホテルとのこと。そして、こういったホテルを買うホテルはいません。ホテルチェーンは150室以上の物件しか買わないとのこと。ということは、つまり市場の97パーセントを誰も使おうとしない。これもアンフェアといいます。近くのホテル、小さなホテルが大手と競合できないというわけではないということで、一般の方々に美しい居住空間を提供すると同時に、空室となっている建物の競争力を高め、そして大手のホテルチェーンと肩を並べるぐらいにしたい。これが彼らのビジョンとのこと。

このビジョンに沿った活動によって、OYOは110万室以上を、OYOのホテルルームとしてすでに提供。そして、85万以上のホテルと民泊の施設を80ヶ国で提供。ヨーロッパ、北米、東南アジア、アジア。当然中国、インドにもあります。実は中国でもトップ2のホテル会社になりましたとのこと。

そして、このような成長を実現できた理由として、さまざまな意思決定と変更をほかのホテルチェーンよりも圧倒的にはやく実行していることをあげています。9万以上の客室を30日ごとにオープン。価格を1日で5,000万回変更。このようなさまざまな方法によって、一般の方々に対して、世界中どこでもより豊かな生活を提供したいとの話で講演を終えました。

 

孫正義氏が「勝ちグセを身につけた圧倒的な起業家」と評するGrab CEOの手腕

ログミーのソフトバンクワールドの基調講演の全文書き起こし紹介記事の4本目。本記事では、デリバリー領域を軸にさまざまなサービスでNo.1を勝ち得ているAnthony Tan氏の講演パートを紹介しています。

最初に孫正義氏が行なったGrabの紹介。東南アジアでの人の移動に関するアプリNo.1だけでなく最近は食べ物のデリバリーでも東南アジアでNo.1。いわゆるUberと同じような事業ですが、同社と東南アジアで相当な激しい競い合いをして、そして勝ち抜いた。今はもう圧倒的なNo.1。それに加えて、フードデリバリーでは後発でしたけれども、最近No.1になった。ペイメントも最近始めて、すべてを抜いて、もうすでにNo.1。一つの事業だけではなくて、次々に隣接している事業もAIの力を使って、そしてこの集団としての勢いを使って、圧倒的No.1になっています。最近はこれをSuper Appsと呼んでいて、一つのアプリで生活に必要なさまざまなものを取り込んでいくと。そういう状況になっているとGrabを紹介しました。

8ヶ国336都市でサービスを展開。アプリは1億5,500万回以上のダウンロードがされているとのこと。Grabはこの6年間で、配車・予約サービスから、お客様の生活のさまざまなシーンをつなぐ存在に進化。移動、配達、決済、一つのアプリですべてをシームレスに。これがGrabの創る未来。

またユーザの生活のさまざまなシーンをつなぐ存在に進化することにより実現する社会課題のイメージを紹介してくれています。一台の車で一人だけではなく4人とか5人とか運べるようにできれば渋滞の解消につながる。またコンシューマの挙動を予測することによって食品の廃棄物も削減することができる。そして、路上生活している人の中にも非常に勤勉な人には高い信用スコアをつけ融資をしてあげることによって、生活の向上と夢の実現をサポートできる。すでに実現している実例も含めて紹介してくれて話を結んでいました。