IoTのマーケティング事例を紹介しているオンラインレポートを3件紹介します。まずはコカコーラのIoTマーケティング「Coke On」、次にKDDIによる沖縄でのIoT実装実験「スマートゴミ箱」、最後は東電の見守りサービスに日本交通グループと提携して全国の4100台のタクシーを動く基地局として見守りサービスをきめ細かなものにしていこうという事例です。最後に、これらのようなIoTのサービスのためのプラットフォーム選択において重要となる5つのポイントを紹介します。

 

コカ・コーラのIoTマーケティング「Coke On」が世界で初めて成功した理由

7月18日に開催された「アドテック京都」で開催された「モノのインターネット(IoT)のマーケティング活用事例」をレポートしたビジネス+ITの記事です。

自販機をIoTポータルに見立て、スマホアプリとの接続により顧客とのコミュニケーションを図るデジタルマーケティングプラットフォーム「Coke On(コーク・オン)」の事例紹介のレポートがされています。

スマホと自販機をつなぐCoke Onは、サービス開始より順調にアプリ利用数を伸ばしており、
・全国でのCoke On対応自販機の導入総数は現在約17万台
・スマホ向けアプリは450万ダウンロード
を超えて、自販機を使ったIoTマーケティング事例としては、おそらく世界で初の成功事例とのこと。

スマホアプリを通じ、対応自販機と接続して1本購入について1スタンプがたまり、15スタンプごとに1本無料で交換できることもあり、App Storeでは3日間ほどダウンロード1位を記録。比較的西日本での展開が成功しているという。

以下、関係者によるIoTのポイント:

  • 本当に必要な情報は何かを考え、データをいかに「ビッグにしない」かが重要
  • 「広告が効かなくなった」時代を変えるのがIoTマーケティング
  • 問題は「データを提供することに対するリターンが足りない」ことにある

 

沖縄のスマートゴミ箱で確信した IoTの潜在力

日本経済新聞の「モバイルの達人」でのレポートです。KDDIが「IoT」の応用事例として、那覇市で実施した「IoTゴミ箱」の実証実験をレポートしています。一見「ゴミ箱と通信」はまったく関係ないように思えるのに、確かに可能性があると感じさせる事例の紹介です。

IoTゴミ箱の設置場所は那覇市にある国際通り。長年、国際通りにとって悩みの種となっていたのがゴミの問題。かつて、国際通りにもゴミ箱が設置されていたが、すぐにゴミが大量に集まり、ゴミ箱からあふれ出し、景観を損なってしまう。そこで国際通りではゴミ箱を撤去して、ゴミが集まらないようにした。今ではコンビニであっても、店の軒先にはゴミ箱を設置していない。

KDDIでは、9月上旬に子会社である沖縄セルラーと協力して、国際通り周辺に通信機能を備えた「IoTゴミ箱」を4つ設置。ゴミ箱には、携帯大手が2018年初めに商用サービスを開始予定のIoT通信規格「Cat―M1(LTE―M)」の通信モジュールを内蔵。ゴミ箱上部に底部までの距離を測れるセンサーを搭載し、ゴミとの距離を測って、どれくらいゴミが捨てられたかをチェックする。

ゴミの量は1分間隔でゴミ箱監視センターに送られてくる。センターでゴミ箱の様子を監視し、必要に応じてゴミ収集の指示を現場周辺にいるスタッフに送り、10分以内にゴミを片付けるとい仕組みだ。

IoTの応用範囲は広く、まったく関係がないような組み合わせであっても、アイデアと使いよう次第で可能性はあることを感じさせてくれる事例紹介レポートです。

 

タクシーがIoT見守りサービス「tepcotta」の「動く基地局」に

ITmediaエンタープライズの記事です。JapanTaxiと、otta、東京電力ホールディングス(東電HD)が、東電HDが提供するIoT見守りサービス「tepcotta(テプコッタ)」の「動く基地局」としてタクシーを活用するシステムを開発し、9月7日、東京都渋谷区を中心に本格運用を開始したことのレポートです。

tepcottaは、ottaの持つIoT技術を活用した見守りサービスで、ビーコン(電波受発信器)を搭載したキーホルダーなどの専用携帯端末を持たせた高齢者や子どもの位置情報履歴を、家族や保護者などがスマホアプリやPCで把握できるサービス。あらかじめ登録した基地局付近を見守り対象者が通過した場合、メールやアプリの通知を受けることも可能。

今回、東電HDとottaは、日本交通グループのJapanTaxiと提携し、日本交通が運営する全国約4100台のタクシーに搭載されている乗客向けタブレット「Tokyo Prime」に、tepottaの見守り端末を検知する機能を組み込んだアプリを導入。

首都圏を中心に稼働するタクシーが「動く基地局」として機能することで、よりきめ細かい見守り網の構築を実現するとしている。

 

IoTで最適なプラットフォームを選択するために–考慮すべき5つのポイント

ZDnet Japanの海外コメンタリー。IoTが現時点で抱えている難問は、市場の動きが定まっておらず、あまりにも多くの選択肢が存在している状況にあるという。

効果的なIoTプラットフォームを生み出すうえで忘れてはならない重要な点は以下の5点とのこと

  • ハイブリッドアプリ環境に向けて進んでいく
  • データの収集能力と処理能力に着目する
  • クラウドインフラの所有者が誰なのかを確認しておく
  • データの統括権とセキュリティについて考察しておく
  • エッジにおける処理と制御を検討しておく