5月9日から11日まで開催されたJapan IT Week 2018春のオンラインメディアによるレポート記事の中から、まずZDnet Japanの概括記事を紹介します。3ページほどにまとめられており今年のJapan IT Weekの注目分野・製品を理解することができます。そのあと、個別の企業ブース/製品にピックアップした記事の中から、3つご紹介します。

 

RPA/AIに熱視線–熱い商談が繰り広げられた「2018 Japan IT Week 春」

ZDnet japanのJapan IT Week 2018春のレポート記事です。まず紹介しているのが、AI・業務自動化展。勢いを感じたのは、RPA(Robotic Process Automation)と呼ばれる特定の操作をソフトウェアロボットで自動化するサービスとのこと。RPA市場は2017年から急激に成長。NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)やNTTデータは純国産で高いシェアを誇る「WinActor」を展示。採用企業は1000社を突破しているとのことで、ブースでは、年間600時間の削減になったという事例映像が流されていた。

また大きなブースで存在感を出していたのが、「HeartCore Robo」。導入には数百万円かかるのがざらというRPAが、なんと「ワンコインRPAはじめました」というブースを出していたとのこと。

RPAはほとんどがオンプレミス型だが、クラウド型のRPAサービスとなるのが「BizteX cobit」。基幹システムとつなげず、データ入力やデータ収集といった単純作業を代行。

ビズオーシャンの「SPALO」というプロダクトは音声入力・チャットボットから帳票作成まで一気通貫のサービス。スマートフォンに話し掛けることで、LINEやFacebook Messenger、SlackなどでAIによるチャットボットが対応し、その結果をExcelやPDFなどのファイルに出力してくれるというもの。報告業務の手間を削減したり、手が離せない現場の状況をリアルタイムに共有したりできる。

アドバンスト・メディアは「スーパーミーティングメモ」という製品を展示。会議や打ち合わせの発言を即テキスト化するサービス。複数人が日本語で会話する会議を自動認識するために、それぞれがマイクを装着するとうもの。議事録を作る担当者の作業時間を削減できるユニークな製品です。

 

IT Weekのサイボウズブースは業界改善を実現する工場だ

週刊アスキーのJapan IT Week 2018春のレポート記事で、クラウドコンピューティングEXPO内のサイボウズブースをピックアップして紹介しています。

今年のサイボウズブースでは「みんなで作ろう業務改善」を実現する「ファクトリー(工場)」をテーマに設定。「プラットフォームであるkintoneにパートナーのソリューションを組み合わせることで、企業にあわせた業務改善が可能になる」ことを、ここ数年で増えた強力な連携サービスを展示して示すものだったとのこと。

連携サービスの中でも、記者のおすすめは以下のふたつとクラウド型RPA “BizteX cobit”
1. Excelの操作性をkintone上で完全再現している驚異のプラグインである「krewSheet」(グレープシティ)
2. ノンプログラミングでkintoneカスタマイズを実現する「gusuku Customine」(アールスリーインスティテュート)

「BizteX cobit」はM-SOLUTIONSが販売するクラウド型のRPA (Robotic Process Automation)。GUI環境から経費精算のデータをkintoneに自動登録する設定をブースにて披露。RPA導入のアセスメント、ロボット作成、レクチャーなど初期構築を50万円、サポートを月額で提供するRPAロボット作成代行も提供しているとのこと。Webサイトのデータ取得やSEO順位の取得、APIが提供されていないサービスの利用などさまざまな人力作業を自動化できるということで、確かに働き方改革や業務改善に大きく寄与しそうなサービスです。

 

FIDO準拠でセキュアな”カンタンログイン”を実現。

マイナビニュースのJapan IT Week 2018春のレポート記事です。Webサービスでも導入が進められている二段階認証をそのセキュアさはそのままにキーを差し込んでボタンにタッチするだけと手軽さが魅力的な「YubiOn Security Solution」(ソフト技研) をピツクアップして紹介しています。

本ソリューションで中核を成す「YubiKey」、一見するとUSBメモリーかな?と思えるサイズやデザインだが、ワンタイムパスワード(OTP)やGoogleやFacebookといったオンラインサービスでも利活用の進むFIDO U2Fなど9つもの認証機能を搭載している優れもの。

ドライバーレスで動作し、読み取り装置もクライアントソフトウェアも必要とせず、1本の「YubiKey」で様々な場面で求められる認証に利用することができる。

 

IoTデバイス向けに登場したセキュリティの新技術

ZDnet JapanのJapan IT Week 2018春のレポート記事です。ソフトバンクの買収で国内でも知名度が高まりつつある英Armのブースで紹介されていたIoT向けのセキュリティアーキテクチャ「Platform Security Architecture (PSA)」についてピックアップして紹介しています。

PSAは、2017年10月にIoTデバイス向けの業界共通のフレームワークと位置付けるセキュリティアーキテクチャ
としてArm社が発表したもの。PSAは、サイバー脅威モデルと動向分析に基づく「Analyze」、堅牢なハードウェアおよびファームウェアアーキテクチャ仕様の「Architect」、ファームウェアソースコードの「Implement」で構成され、設計時点から脅威モデルと正しいブートシーケンスやアップデート、電子証明書による認証といったセキュリティに基づくハードウェアおよびファームウェアのアーキテクチャを取り入れることで、脅威への耐性を備えたデバイスを実現するというもの。

Arm社ではPSAのオープンソース化を進めており、6月にもPSAに準拠する初のリファレンス実装「Trusted Firmware-M」をオープンソースとしてリリースするといい、併せてPSAを実装した「Arm Mbed OS」、ドキュメントなどの関連リソースも予定しているとのことです。