今年のCESの様子がよくわかる4本のオンラインメディアの記事をピックアップして紹介します。

 

アマゾンとグーグル、「CES 2019」を制したのはどっち?–米CNET記者が対談

CNET JAPANの記事です。
「CES 2019」で、多くの話題の中心となっていたのはGoogleとAmazonとのこと。両社にとって、1月にこのラスベガスで激しい戦いを繰り広げ、スマートホーム、スマートカー、スマートフォンの分野でどちらが勢力を拡大できるのか確かめることが、毎年恒例の行事になりつつあるとうことで、今年のCESでの両社を紹介しています。

AmazonはGoogleに比べるとブースは小規模で数も少なかったもの、ラスベガス・コンベンション・センターでの自動車分野やサンズエキスポ&コンベンションセンターの会場など、あらゆるところに顔を出していたとのこと。Alexaがさまざまなところに露出していたようです。

一方、Googleは巨大ブースで出展していただけでなく、頭からつま先まで白ずくめの姿で、おかしな帽子をかぶった大勢のスタッフをショー会場のブースに配置。ラスベガス・コンベンション・センターやサンズエキスポ&コンベンションセンターで数歩歩けば、スタッフの1人が必ず視界に入ってきたとのことです。

また発表関連でいえば、Amazonはレノボの「Smart Tab」タブレット/スマートディスプレイ、Fordの新しい車載インフォテインメントシステム、さらにはVuzixのスマートグラスなど、Alexa関連の新しいパートナーシップを多数発表。

一方で、Googleアシスタント向け機能として、会話をリアルタイムで翻訳する通訳モードを発表。Googleのパートナー企業が開発したハードウェアの発表としては、レノボの「Smart Clock」(「Echo Spot」と非常によく似ている)やKitchenAidのスマートディスプレイなど。

サムソンなどさまざまな企業もいろいろな展示/発表を行っていたものの、AmazonとGoogleのインパクトが強いCESだったようです。

 

CES 2019」現地レポート④ — 5Gが与える社会的インパクト

宣伝会議のオンラインメディアであるAdverTimes(アドタイ)に掲載されている、電通の森直樹氏のCESレポート記事です。

今年のCESの基調講演には米国携帯キャリア大手のVerizonも登壇。それ以外にも、多くの講演や記者発表は5Gで溢れかえっていたとのことで、CESにおける5G視点での記事です。

Verizon CEOのHans Vestberg氏は、基調講演に登場して「5Gは全てを変える」と訴えたとのこと。5Gの特徴としては、最大10GB/sという高速通信、しかもエンドツーエンドでの待ち時間が5m秒という低レイテンシーなど8つの点を解説していたようです。

また、CESではQualcommが記者発表を行い、5Gによる変革の具体的としてリアルタイムの気象データを農機具につなげることで、農家の人の役に立てたり、車と車、その他あらゆるものをコネクトすることで、安全な運転ができるようになる、などの近未来の活用ケースが紹介されたようです。

CESでは、LGやSAMSUNGなど総合家電メーカーも5Gの可能性と取り組みについて発信。LGは記者発表会で、Qualcommとのパートナーシップについて触れ、「5Gは、ユーザーエクスペリエンスをモバイルデバイスから変革する。8Kのビデオストリーミングができる。数秒で4Kの映画をダウンロードすることができるようになる。」など、5Gは人をつなぐだけでなく全てのモノや機械、デバイスを接続すると語っています。

 

今年のスマホ何がすごい? CES 2019まとめ

ASIIデジタルのCESレポート記事です。
モバイルの展示会といえば2月のMWCが本番ですが、CES会場にも最新スマホが一堂に会していたとのこと。その中で見えてきた2019年のスマホトレンドは、「折り曲げ」「パンチホール」「5G」ということでCESでの最新スマホのレポートをしている記事です。

CES 2019全体を通して大きな注目を浴びたのが中国メーカーRoyoleによる折り曲げられるスマホ「FlexPai」。有機ELディスプレーの「曲げられる」という特性を活かし、二つ折りにできるスマホです。ただ折り曲げてもぴったりとは重ならず、厚みが残るためスマホのようにポケットに入れることは難しいとのことでスマホではなく「折り曲げられるタブレット」と考えれば面白い製品のようです。

スマホの大きなトレンドとして、画面占有率を高めることによる「全画面化」が進んでいますが、2019年は、iPhone Xが採用して賛否両論となった「ノッチ」(切り欠き)をなくす方向に向かうとのこと。ノッチが必要な理由はフロントカメラやセンサーの存在。フロントカメラの問題を「両面ディスプレー」で解決したのが「Nubia X」。本体背面にも画面をつけることで、リアカメラで自撮りができます。その結果、本体前面にカメラが不要になり、ノッチがなくなり全画面化できたモデルです。

こうした大がかりなギミックよりも普及しそうなのが、「パンチホール」デザイン。画面内にフロントカメラを内蔵しており、パンチで穴を開けたように見えるのが特徴。全画面にコンテンツを表示した場合には目立ちますがそれでもノッチよりはマシということで広がりそうな予感がするとのこと。

そして2019年のモバイル業界で大きな話題の1つが「5G」。日本でも2019年9月にドコモがプレサービスを開始することを発表しています。Qualcommによれば2019年に30機種以上の5G対応端末が出てくるとのこと。MWCなどで、各メーカーによる5G対応端末の正式発表がされるようです。

 

「CES 2019」現地レポート③ — LGの発表に見る、AI活用の新たな体験設計

AdverTimes(アドタイ)に掲載されている、電通の森直樹氏のCESレポート記事の3回目で、CESで目についたAI活用が作り出すコンシューマプロダクトの新たなユーザ体験についてレポートしています。AIがいよいよライフスタイルに影響を与えるフェーズに突入したのではないかという切り口の記事です。

今年のLGによる記者発表の中で、AIによる新しいユーザ体験を提供していくと述べておりそのメッセージの強さとそれを可能にするサービス発表内容、またそのサービス設計思想に強い印象を受けたとのこと。

LGが提供するAIプラットフォームは「ThinQ」と名付けられています。ThnkQ AIは、ユーザーの行動、好み、および全体的な環境についての理解を深めることができるため、ユーザーが必要なことを予測し、提供できるとのこと。具体例としてあげていたのが、女性がThnkQに連携するGoogle Assistantに空気清浄機をオフにするよう指示すると、ThinQ AIが空気清浄機をオフにするだけでなく、ほこりのレベルが3時間で増加する可能性を示唆した上で、そのときに空気清浄機の電源を入れるか、確認を促するとのこと。

また「ThinQ」は複数のデバイス間でのコラボレーションを可能にするとのこと。例えば掃除をしていると、ThinQ AIがユーザーが掃除機を操作していることを理解し、別のロボット掃除機で別の場所の掃除をするか、確認してくれる。

またLGの家電は、ThinQ AIにより問題が発生する前の潜在的な問題について利用者へ警告を発することができるということで、冷蔵庫が故障の可能性を警告している様子なども示してくれていたようです。