IoTと共創をテーマとした総合展示会となって2年目のCEATEC。オンラインメディアでよく取り上げられた展示をピックアップして紹介します。

 

IoTやサービスがたくさん詰まったCEATEC JAPAN 2018の楽しみ方

ASCIIデジタルのCEATECレポート記事です。今年のCEATECの概要をわかりやすくまとめてくれている記事ですので、まずはこちらの記事からご紹介します。

今年のサービスの展示で象徴的なものとして、メガバンクであるMUFG(三菱UFJフィナンシャル・グループ)がブロックチェーン技術を用いたデジタル通貨「MUFGコイン」とそれを使ったサービスの展示を行っていたこと、ローソンがRFIDを使ってレジで立ち止まらずにショッピングバッグに入れた商品のスキャンと決済を体験できるようにするなど未来の店舗システムを展示したことなどを指摘しています。

その一方で、シャープのように8Kテレビの新製品を前面に掲げたブース展示もあったとのこと。ただシャープも自社の家電製品をネットワークで接続して協調動作をする「COCORO+」などをアピールしていたので、今すぐ買えて便利に使えるIoT製品を紹介するというCEATECらしい一面がシャープの展示もあったとのこと。

また、モビリティ分野ではトヨタがSDL(スマートデバイスリンク)を紹介、運転中のクルマから安全にスマートフォンアプリを操作するサービスを展示していたようです。

シャープの展示でわかりやすかったものとして紹介しているのは、オーブンで魚を焼くときに、空気清浄機が自動で動作して焼き魚の匂いを消すような動作ができること。これはシャープの対応オーブンレンジ、対応空気清浄機があり、設定すればすぐに使いはじめることができる。また、エアコンは外出先からの操作といった部分が注目されがちだが、インターネットを介して気象情報を参考にした動作をさせたり、スマートフォンアプリのインターフェースで、付属リモコンよりももっときめ細やかな操作をしたり、といったことも可能になることも展示していたようです。  身近なスマートハウス化のイメージを実感できるシャープの展示だったとのこと。

一方で、5G関連の展示も結構あったようです。KDDIは5GとVRを前面に押し出して、VRなどを体感できるブースとなっていたようです。さまざまな体験ができますが、シューティングガンや野球のバッティングなどができ、5Gの特徴である低遅延を実感できるデモを行なっていたようです。

また、NTTグループとコマツは、建設機械の遠隔操作を5Gで行なうデモを実施。近くの研修所にある模擬現場を通信回線で結び、実際のショベルカーの作業を遠隔で行なえることを実演。ショベルカーのコクピットと操作レバーと複数のディスプレーが用意されるもので、
遠く離れた現場の操作ができることで、建機オペレーターが2つの機器を交互に扱うなど、さまざまな応用の可能性を示していたようです。

 

CEATEC出展に3メガバンクが本気になるワケ

東洋経済ONLINEのCEATECレポート記事です。ほかのオンラインメディアでもCEATECトピックとしてよくとりあげられている3メガバンクがそろって出展した背景と展示内容を紹介しています。

まずは3メガバンクの中でも最大のMUFGの展示を紹介しています。三菱UFJフィナンシャル・グループは会場の真ん中にブースを設置し、グループ各社による20のサービスを展示した。中でも来場者の高い関心を集めていたのが、スマホを活用してATMでの引き出しや振り込み手続きを簡略化するサービス「mini(ミニ)」とのこと。

miniは、キャッシュカードとスマホを連携させると、暗証番号を入力することなしに、スマホをかざすだけでATMから現金を出金できる。同社のブースでは、フェイスブックやグーグルプラスに代表される情報流出事件や欧州のGDPR(EU一般データ保護規則)導入により注目が高まっている情報銀行「DPRIME」のアイデアも示されていました。信託機能を使ったDPRIMEは、行動履歴や健康状態などのデータをアプリに蓄積し、個人の同意を得た場合、銀行が企業にデータを提供。個人はデータ提供の対価として、企業から金銭やサービスを受け取る。2019年度のサービス開始を目指して実証実験を進めているとのこと。また、デジタル通貨「coin」で、1円未満の取引を行う活用事例も紹介されていました。

三井住友フィナンシャルグループは、口座の入出金情報からAI(人工知能)で融資先企業の業況を判断する「AI業況検知」のほか、指紋や声、顔の生体認証をオンラインで提供する「Polarify(ポラリファイ)」などを紹介。

一方、みずほフィナンシャルグループは、子会社のみずほ情報総研が出展。金融に関わる展示は株価チャート予測のみで、AI個人秘書や顔画像シミュレーションなど、AI技術を用いた開発事例が多く、他のメガ2社とは少々異なる展開をしていたようです。

なぜCEATECというITの展示会にメガバンクがここまで力を入れるのだろうか。その理由として、日本銀行による異次元緩和政策が長期化し、融資・運用と資金調達の差である「利ざや」が縮小、カネ余りが続く中で、貸出先や運用先も少ないという環境が続き銀行の本業の利益が圧迫されていることを指摘しています。

その解決策のひとつとして3メガバンクともが取り組んでいるのがフィンテックとのこと。裏返すと各社が計画している大規模な人員削減はこのようなITを使った業務効率化が進まないと実現できないともいえると解説しています。

 

ローソンのレジなし決済、Origamiのスマホでテーブルオーダーなど、未来の店舗や支払いを表現

カード情報ポータルサイトの payment naviのCEATECレポート記事です。

まずはローソンのレジなし決済/ウォークスルー結菜を紹介しています。ローソンCEATECアプリもしくは、楽天の「楽天ペイ(アプリ決済)」のいずれかのアプリをダウンロードした利用者は、店内でウォークスルーゲートを通ることで商品を購入可能という展示をしていたようです。

利用者は、店内で商品を選び、アプリを立ち上げQRコードを表示し、店舗にあるリーダにかざす。その後、商品を入れた袋をウォークスルーゲートに通すと決済が行われる。ウォークスルーゲートでは、UHF帯ICタグを読み取って、購入商品を判別するものです(決済後、ICタグは回収)。

スマートフォン決済サービスを提供するOrigamiは、キャシュレスの現在と未来を表現する「Origami Station」を展示。会場には、「折り紙」駅を出現させたこともあり、やはりいろいろなメディアで取り上げられていました。

Origamiブース内のコーヒーショップでは、席に座ったままアプリで商品を選択し、テーブルに貼付されているQRコードを読み取れば注文が行われるというサービスも行われていました。注文後は、店員から座席にもちろんコーヒーが運ばれます。席にタブレットがあって注文できるというものはよくありますが、席にはQRコードを貼っておくだけですむというものです。

 

「もー! 勝手に片付けないでよ!」なんて言えない、超親切なお片付けロボット

GIZMODOのCEATECレポート記事です。AIで注目のベンチャーPreferred NetWorksがCEATECでデモを行なっていたお片付けロボットをレポートしてくれています。

床の上をローラで移動する、カメラを搭載した一本腕をもったロボット。動作としては床に落ちている文房具やおもちゃなどの登録済のオブジェクトをつかんで、本来あるべきところにしまってくれます。

つまりモノの収納場所を理解しています。「○○はどこにしまったの?」なんて聞けばちゃんと収納場所を教えてもくれるようです。つまり、「もー!勝手に片付けないでよ! どこにしまったのかわかんないじゃん!」っていうことにはならないのはすぐれものですね。

ただ単に、散らかった部屋を片付けるだけでなく、快適な暮らしのための住環境のトータルアシスタントとして。ゆくゆくは家庭へと迎えられるのかもしれないとレポートを結んでいます。