いまオンラインメディアでもいろいろ取り上げられているアウディA8に搭載される自動運転技術。世界初の自動運転レベル3の実用化の発表ということで、自動運転レベルの2と3の違いからの解説をしてくれているモータージャーナリストの大谷さんのレポートから紹介します。次に@ITの記事から、今回のアウディA8の自動運転技術の詳細の紹介をしたのちに、自動運転技術におけるキーコンポーネントとなるビジョンシステムにおける第一人者であるイスラエルの新興企業モービルアイに関する話題を取り上げた記事をピックアップします。

 

アウディが実用化した自動運転「レベル3」、レベル2との決定的な違いとは

livedoorニュースに投稿されたモータージャーナリストの大谷達也さんのレポートです。アウディA8に搭載された自動運転機能が話題になっているのは、世界初の「レベル3」の実用化という面が注目されているからですが、まずはこのレポートでも自動運転のレベル付けとレベル3の内容を解説してくれています。

レベル2もレベル3もアダプティプクルーズコントロール(ACC)とアクティブレーンキーピング(ALK)を組み合わせて速度制御と進行方向制御をおこなっているものですが、レベル2はあくまでも運転支援装置なので運転の主体はドライバーとなるのに対して、レベル3は、対応できる条件が高速道路と定められているとはいえ、システムが作動中はドライバーではなくクルマが運転の主体となるのが違いとのこと。

従って、レベル3作動中に事故が起きた場合の責任の所在はどこにあるかということが問題になっていますがこの問題に対するアウディのコメントとして、一般的な製造者責任と同じくアウディが責任を負うとの回答を掲載しています。

また、自動車メーカが事故の責任を負うといってもすべてが解決するわけではない面にもふれています。自動車事故の責任として刑事、民事、行政の3つが存在し、これまではいずれも人間が運転していることを前提に法律が制定されているために、自動運転にともなう法体系の見直しが必要となっているようです。

 

初の「自動運転レベル3」を実現 「新型Audi A8」に乗る自動運転技術とは

アウディのA8発表における自動運用技術に関する@ITの記事です。自動運転技術としては、世界初となる真の渋滞走行支援システム「トラフィックジャムパイロット(Traffic Jam Pilot)」を搭載するとのこと。入口ランプと出口ランプが存在し、かつ中央分離帯のある高速道路で利用でき、時速60km以下の場合に限定して作業し、渋滞が解消されるとビジュアルおよび音声のアラートによって、ドライバーが自身で運転を行うように促されるとのこと。

新型A8の自動運転機能でもうひとつ限定されている条件が、「同一車線内に留まる」というもの。つまり自動運転時にシステムが能動的に判断して車線変更を行うことはないようです。アウディのコメントでは「もしも後方から高速で接近してくる車両があった場合、A8に搭載されているセンサーではこれを検知できず、最悪の場合には追突される恐れがあるため」とのこと

また、現在の自動運転にはイスラエルのMobileeye社のビジョンシステムが使われているものが多いが新型Audi A8の自動運転機能は、NVIDIAのGPU技術を活用したさまざまなシステムを軸に実現されているとのこと。ビジョンシステム、チップの競争も加速しているようです。

 

インテルとモービルアイ、レベル4の自動運転車100台で走行試験へ

日刊工業新聞のニュースイッチの記事です。モービルアイはイスラエルの新興企業。BMW、GM、テスラ、日産など数々の自動車メーカで採用され自動運転用のビジョンシステムのデファクトスタンダードの地位を獲得している企業です。

モービルアイはインテルが17年3月に153億ドル(約1兆6000億円)で買収すると発表。インテルはこのモービルアイの子会社化に伴い、自動運転車向けの取り組みを加速する動きのひとつとして、自動運転のレベル4の自動運転車を100台以上用意して、米国とイスラエル、欧州で走行試験に入ると発表しました。

レベル3の実用化発表で話題となっている中で、はやくもレベル4の走行試験の発表と、AIの最もホットな分野である自動運転の分野はますます加速している模様です。