AIとブロツクチェーンを組み合わせた活用法について解説してくれているオンラインメディアの記事を三本紹介します。

AIとブロックチェーンを組み合わせた効果|仮想通貨だけがトレンドではない

仮想通貨・暗号通貨・ICOなどの情報提供メディア 「Bibit Post」の記事です。ブロックチェーンとAIを組み合わせたトレンドを紹介してくれています。

まずはイギリスの国際的な著者でもあり、テクノロジーの専門家、創業者兼CEOでもあるBernard Marr( バーナード・マー)氏が、AIとブロックチェーンという2つの強力な技術を組み合わせることで高めらる三点をブルームバーグに発表した内容についてふれています。

1. AIとブロックチェーンがうまく連携
AIの新たな分野は、まだ暗号化された状態のままでデータを扱う(処理するまたは処理する)ことができる構築アルゴリズムに関係しており、AIはセキュリティを強化することができる

2. AIが行った決定を、ブロックチェーンが“追跡・理解・説明”に役立つ
AIによって行われる決定には、「人間が理解すること」が難しい場合もある。ブロックチェーンは、こうしたAIによって行われた決定を「追跡・理解・説明」するための助けとなる。

3. AIは人間よりも“効率的”にブロックチェーンを管理できる
Bitcoinではブロックチェーン上のブロックを採掘するために「ブルートフォース」アプローチを採用しています。AIは、このブルートフォースアプローチよりインテリジェントで思慮深い方法のマイニングアルゴリズムを作り出せる。

 

AIとブロックチェーン技術の融合が医療革命を起こす

先端テクノロジーの情報発信、またMUFGのフィンテック導入等に関する情報発信を行うことを目的とした、MUFGが運営する新しい形のイノベーションメディア INNOVATION HUBの記事です。

AIの注目分野のひとつが医療ですが、画像処理や大量のデータ解析に長けたAIを、医療データの管理や解析に導入し、患者のカルテに紐づいた検査結果の履歴を一ヵ所にデータとして集約することができれば、医師の診療効率があげられ、患者一人ひとりに対してより丁寧な診察をすることができるようになることが期待されています。

すでにGoogle傘下のDeepMindと英国民保健サービス(NHS)と病院が提携した基盤づくりが始まっている。DeepMindのソフトウェアに大量のスキャン画像と症状を学習させ、スキャンデータのみから疾患を特定することを目指している。ところがこの試みは、患者に十分な説明もないまま、急性腎臓障害などでNHSを訪れた160万人分の患者データがDeepMindに提供されたというNew Scientistの報道を受けて、多大な批判を浴びることになりました。

医療機関が企業に個人情報を渡したことは確かに問題ですが、個人情報から切り離された医療データを収集して解析するプラットフォームを世界中の医療関係者が共有することができれば、医師たちはこれまでにない知見を得ることができ、患者もより適切な治療を受けることが
できるようになる。

そこで、個人情報を扱う医療プラットフォームとしての信頼を得るために、DeepMindはブロックチェーンを活用して暗号化した患者の個人情報をリアルタイムで追跡できる「Verifiable Data Audit」を2017年中に導入すると発表。

データの暗号化と変更履歴がすべて記録される分散型台帳を使用することで、個人情報の保護と勝手な改ざんの防止の両方が可能となります。AIとブロックチェーン技術を融合させた医療プラットフォームは、医療先進国と発展途上国との医療格差を埋める一助になることも期待されるとむすんでいます。

 

「AIで使うそのデータ信頼してもいいの?」、ブロックチェーンが導く未来の生活とは

@ITが、ブロックチェーン技術とAIやロボティクスを連携させるアイデアを提案している人工知能(AI)関連の技術開発に取り組むクーガー 代表取締役 CEOの石井敦氏にインタビューを行った記事です。AIとブロックチェーンはどう結び付くのか。そもそもブロックチェーンは何の役に立つ技術なのか。基本的なところから石井氏の考えを聞いています。

AI技術に取り組んできた石井氏がブロックチェーンに関心をもった視点は、AIに用いる大量のデータの安全性に対する疑問・懸念からだったようです。もし集めたデータに偽造や改ざんがあった場合、機械学習で正確な分析ができなくなり、全てが水の泡になる可能性がある。そこでデータの活用と並行して、データの信頼性を担保する技術がないと、AIが今後立ちゆかなくなると考えたとのこと。その問題を現状で解決できる可能性がある最も有力な技術としてブロックチェーンに注目したようです。

ブロックチェーン技術の「改ざん不可能」という特徴が有効となる分野は、データを追跡、監査するニーズがあり、あまりスピードが求められない分野とのこと。例としてあげたのがサプライチェーン分野。原材料や加工途中の段階などをトレース(追跡)可能なように記録して、透明性を持たせる使い方が考えられます。

長期的な方向性としては、移動の問題解決に興味があり、メールやファイルを送るような気軽さで「自分を送る」自律的に飛ぶ有人ドローンのような乗り物を、飛行機に乗るぐらいの感覚で使えるようにしたいと考えているようです。

このようなビジョンを実現するにはAI、ロボティクスが欠かせず、そしてその技術を確立するには、データに信頼性を与える仕組みが必要。そういうビジョンから逆算して、現在ブロックチェーンに取り組んでいるとのことです。